京都市立芸術大学 大学案内2018
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86芸術資源研究センターArchival Research Center芸術資源研究センター京都市立芸術大学芸資研の研究活動は,基礎研究と重点研究に分かれています。基礎研究とは,センターの活動の基礎となる研究で,継続的に取り組んでいます。「アーカイブ理論の研究」「資料体の調査収集と活用」「アーカイブの教育の場での活用」の3つからなります。重点研究とは,多様な専門分野をもつ学内外の研究者が時限的に推進する研究で,プロジェクト・リーダーが中心となり,一人もしくは数人の研究者からなる研究チームによって実施しています。現在,「オーラルヒストリー」をはじめとして,次頁に記す14の研究を行っています(2017年4月1日現在)。芸術資源という言葉には,芸術を形成してきた膨大な資料体を,新たな芸術を生み出すために活用するという意味が込められています。芸術の再解釈や芸術史の再編を通して過去の芸術に再び生命を与えること,社会の様々な事物を芸術の観点から捉え直すこと,芸術大学の教育を含めた制作のプロセスで生まれたものに意味を与えることをも目指しています。芸術資源研究センター(略称:芸資研,英語表記:Archival Research Center)は,2014年4月に設置された研究機関です。本学及び京都の芸術作品や各種資料等を芸術資源として包括的に捉え直して,将来の新たな芸術創造につなげることを目的としています。アーカイブという言葉は,従来の公文書館から芸術表現の方法まで,様々な意味で用いられています。芸資研では,芸術における広義のアーカイブの可能性を検討し,その理解を深めるために,識者を招いたアーカイブ研究会を随時開催します。芸資研では,本学が所蔵する芸術作品や各種資料を中心に芸術資源を調査収集し,創造的に活用していきます。日本伝統音楽研究センターや芸術資料館,附属図書館等と連携しつつ,学内各所に点在する芸術資源の目録作成を進めると同時に,将来的には京都を中心とした学外の芸術資源も含めて,その創造的な活用を推進したいと考えています。現代の芸術家が制作時に向き合う多様な情報環境は,芸術作品に限定されない資料や情報を含んだアーカイブに例えることができます。現代社会にふさわしい創作能力を育成するために,アーカイブの発想や方法を芸術教育に取り入れたいと考えています。基礎研究アーカイブ理論の研究芸術資源の調査収集と活用アーカイブの教育の場での活用シンポジウム「ほんまのところはどうなん『アーカイブ』」(2015年9月19日・京都芸術センターにて) 

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