京都市立芸術大学 大学案内2018
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教育目的授業概要美術学部 総合芸術学科 総合芸術学専攻52現代社会にあって,芸術や文化をめぐる状況は大きく変化し多様化しています。それに応じて芸術を対象にする研究領域も広がりを見せ,実践的に芸術に関わる人材が求められています。本学に総合芸術学専攻が開設されたのは,従来の研究だけでなく,こうした社会的要請に応えるためでもあります。本専攻は,総合「芸術学」とある通り,広義の芸術を対象として研究を行う場です。他の人文科学と同様,①対象についての様々な知識・情報を集め,②それを整理して理解し,③自らの考察を加えて新たな知見を導き出し,④それを外部に広く伝える,という一連の知的生産プロセスを身につけることを目的とします。よって,研究論文である「卒業論文」を優れたものにすることを第一の目標としますが,それに加えて次のような教育に力を入れています。またこの部分こそが,「総合」芸術学のゆえんであるといえます。学年カリキュラム1前期総合基礎実技(P.24)と併せて基礎演習A(P.29)を履修後期美術科基礎,デザイン科基礎,工芸科基礎(P.28-29)のいずれかを履修2前期展覧会運営に関するノウハウを学びます。(P.29を参照)他科の実技科目を履修することも可能。後期本学教員への取材後,各種編集ソフトを用いてインタビュー誌と映像を制作する。(P.29を参照)3各自の専門領域を定め,それぞれ内容に即した指導を受ける。第1ゼミ「芸術の歴史と理論」,第2ゼミ「文化と感性の理論」,第3ゼミ「芸術と社会」の3コースのいずれかに所属する。合同発表会では,各人が研究成果を発表し,全体で議論しながらそれぞれのテーマを深る。また,webサイトの運営や,展覧会を企画・運営する活動(合同演習)を通して,芸術を社会とつなげるための実践的な力を養う。(これらの授業には2回生から参加することも可)4引き続き,ゼミでの研究と合同演習を中心に研究発表を重ねながら自分のテーマを掘り下げ,最終的にその成果を卒業論文にまとめる。なお,卒業論文に関連した作品を提出することも可。General Science of Art美術学部 総合芸術学科芸術の生まれる現場を熟知した研究者・企画者へ。研究内容の大きな柱としては,(1)日本・東洋・西洋の美術史研究,(2)映像メディアをはじめ,多様化した現代文化の美学的研究,(3)工芸・デザイン・美術教育など,社会と芸術の関わりの研究があげられます。総合芸術学専攻1.一連のプロセスを芸術の現場で学ぶ他専攻の学生と一緒に実技を学ぶ場を設けているため,芸術の生まれる現場を間近で知ることができます。そうした環境を生かして,専攻には展覧会の企画運営の授業が設定されています。芸術の現場で学ぶことは,古典的な芸術の研究を行ううえでも役立ちます。制作技法の理解はもちろん,芸術家という存在のあり方を肌で知ることも重要なことです。また,日本の古典的な芸術の中心である京都という地の利を生かし,毎週教員が引率して見学に行く授業を必修としています。2.幅広い発信力を身につける一般に芸術学系の専攻の場合,口頭発表・レポート・論文・プレゼンテーションといった形式に限られます。本専攻では,それに加えてもの作りの基礎力をベースにした表現方法を学びます。具体的には,原稿を書くとともに,印刷物作成に必要な編集やレイアウト,写真やビデオの撮影と編集なども学びます。またインターネットの発達に対応して,ネット経由の発信をするためのスキルも学びます。

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