京都市立芸術大学 大学案内2018
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18卒業生インタビューInterviewProfile大阪市生まれ。京都市立芸術大学工芸科染織専攻卒業。アートコートギャラリー代表として活躍する他,「美術館にアートを贈る会」理事などを務める。八木光惠|Mitsue YAGI京都芸大の自由な校風・伝統は今も昔も変わりません。幼少期から美術が好きな父や兄に囲まれ,私にとってアートはごく身近な存在でした。ですから私が美術系大学を目指したことには,さほど違和感はなかったと思います。しかし,母は進路に難色を示したため,とにかく一回だけ受けさせて欲しいと懇願して京都芸大を受験しました。初志貫徹するには一発合格しか道はありませんでしたから覚悟を決めて頑張り,無事に現役で合格しました。京都芸大を目指したのは,高校時代に家庭教師をしていただいていた染色家の福本潮しほこ子さんに薦められたことがきっかけです。当時京都美大専攻科西洋画専攻の学生だった福本さんはエネルギーの塊のような方でした。そんな方から「行くなら京都芸大やで!」と言われ,何となくそうなのかなという心持ちになっていきました。染織専攻に進んだのも福本さんの影響で,元々の私の興味はデザインの分野にあったのですが,「デザインよりも染織やで!」と言われたんです。染織のことは何も知りませんでしたが,福本さんは私の性格を理解した上で染織を薦めてくださっているのかなと思い飛び込んでみたところ,蓋を開ければ私とは真逆の緻密な方ばかりでした(笑)。私が入学した年は,美術学部で現在まで続いている「総合基礎実技」の授業の原型である「共通ガイダンス」の導入初年度でした。授業は主に若手の先生方が担当されていましたが,ベテランの先生も頻繁に顔を出されていました。入学したてで何にもできない私たちに一流の先生方が指導してくださるというのはとても有り難いことで,私にとっては宝物のような時間でした。専攻では,主に織をやっていました。織は物を組み合わせていけば形になっていきますし,さんアートコートギャラリー 代表八やぎ木 光みつえ惠7

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