京都市立芸術大学 大学案内2018
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13インタビュアー大村優希惠(修士課程 器楽専攻(管・打楽)1回生*)鎌田邦裕(修士課程 器楽専攻(管・打楽)1回生*)*取材当時取材日2016年10月12日取材場所本学音楽研究棟Message受験生そして在学生へ在学生の皆さんは,自分のやりたいことをしっかり見定めることが大切です。オーケストラに入るのは難しいと思われていますが,絶対に入れないという事はありません。でも,まずは志さないことには入れません。やりたいことがあるのであれば,それに対して自分からアプローチしていく姿勢は忘れないでください。それから学生時代に学んだことの意味は,随分と時間が経ってから気付くことが多いです。授業もそうだし,レッスンもそう。学んだことを頭のどこかに保存しておけば,後々とてもありがたみがあります。受験生の皆さんにお伝えしたいことは,京都芸大は学生のレベルが高いということです。関西では格段に上のレベルだと思います。フルートに関していえば他にも上手い大学もありますが,それでもアンサンブル能力でいえば京都芸大の方がはるかに上です。木管五重奏をやろうと思って急ごしらえで編成を組んだとしても,ある程度の水準の演奏に仕上がるというのは京都芸大ぐらいではないでしょうか。アンサンブルやオーケストラをしたいと考えている人にとっては,色々な可能性が開ける場だと思いますから夢を持って入ってきて欲しいです。もちろん夢や目標は時々で変わることもあるでしょうから,方向転換することがあってもよいと思います。それよりも,目標を何も持たずに歩みを続けるのはもったいないことです。10年先ぐらいの長期的な展望を持ちながら先に進んでみるのがよいと思います。席していたので,色々な指揮者の方の下で演奏する機会に恵まれ,オーケストラの面白さを知った時期でもあります。それから1回生の時には,当時の3回生がおらずピッコロの吹き手がいなかったので,私が駆り出されることになり,それでいきなり春の定期演奏会でも演奏しました。ふつうだと1回生は定期演奏会には合唱ぐらいでしか出れないですが,私の場合は1回生から皆勤賞です。自分の将来については,大学入学当初から卒業までオーケストラ奏者以外の選択肢は考えていませんでした。当初は教職課程も取っていましたが,私にとって大学はフルートを吹くために来た場所と考えていましたから,練習を優先して半年でやめてしまいました。やはり大学という場所はやりたいことをやるところであって,一つのことを究めるために来るところだと思います。ただ,進路選択に関しては,オーケストラ奏者以外にも,教員やレッスンプロ,アンサンブルとして活動していく道だってあったわけですから,今にして思えばものすごく視野の狭い考え方をしていたなと思います。大学を卒業してすぐに新人演奏会があり,その後名古屋フィルハーモニー交響楽団(以下「名フィル」)のオーディションを受けたところ,2次選考まで残りました。結果は採用されなかったんですが,そのことがきっかけで,当時フルートのポストに空きがあった関西のプロオーケストラからエキストラのお仕事をいただくようになりました。そこから半年ほどは,もうそれこそあんなに働いたことないというぐらいに働きました。ほどなくして名フィルから再オーディションの声が掛かり,翌年2月の選考会を経て採用されることになりました。関西のプロオケで仕事をさせてもらったり,名フィルのオーディションを半年で2回受けることが出来たことなどは,とても運が良かったんだと思います。やはり実際の現場で揉まれるというのは大事なことです。今後も自分としては,やはりオーケストラを主軸に置いた活動をしていきたいですね。そこは絶対におろそかにできません。NHK交響楽団(以下「N響」)に入ってまだ2年ほどですが,素晴らしい指揮者と凄い仲間たちと一緒に音楽を作り出せることがとても楽しいです。それに自分がまだオーケストラの中でちゃんと吹けているとは思っていませんから,とにかく技術と音楽性が欲しいです。N響の皆さんは,ものすごい高いレベルをキープされていて,そのことは自分にとってとても刺激的ですし,自分ももっと単純に上手くならないといけないと思います。妻に誕生日に何が欲しいと聞かれたら「技術と音楽性」と答えているんですが,ずっと言い続けているので,最近は毎年恒例のネタみたいになってきました(笑)。卒業生インタビュー④中村淳二さんN響フルートパートとヨーロッパツアーにて

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