京都市立芸術大学 大学案内2018
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101歴史・教育理念伝統と歴史京都市立芸術大学は,1880 年に日本初の公立の絵画専門学校として開設された京都府画学校を母体とする日本で最も長い歴史を持つ芸術大学です。美術と音楽を両軸とする本学は,文化首都・京都に蓄積された豊かな美の伝統を背景に,建学以来130 年以上にわたって,国内外の芸術界・産業界で活躍する優れた人材を輩出し,わが国のみならず世界の芸術文化に貢献してきました。1883 年の京都府画学校通則には,「本校は美術を拡張し工芸製作の基礎を訂正するために設くるものにして粗を戒め精を窮め浮を去り実に就き公益を謀り文化を補うを本旨とす」とあります。この建学精神にあるように,創造的な精神と技術によって広く社会や文化に貢献することが,今日まで続く本学の基本理念です。1889 年に京都府画学校は市に移管され,その後,市立絵画専門学校,市立美術専門学校と変遷を経て,1950 年に市立美術大学となります。一方,1952 年にやはり全国初の公立音楽大学として京都市立音楽短期大学が設置されます。開学の趣旨には「京都市が市民の音楽熱の熾烈なる実状に鑑み,名実ともに国際文化観光都市にふさわしい教養ある社会人としての音楽芸術家を育成せんがため」とうたわれています。この二つの大学が1969 年に統合され,京都市立芸術大学となりました。教育・研究理念1. 本学独自の伝統をふまえ,芸術の教育研究を「創造活動」として推進すること2. 少数精鋭の高度な教育体制を維持・展開させること3. 地域社会と連携しつつ,文化首都・京都の特質を活かした国際的な芸術文化の交流拠点となること21世紀は,あらゆる人間と自然が多様性をもって地球の上に共存しうる新たな文明社会を構築することが求められる時代です。そうしたなかで,芸術が果たす役割はますます大きなものになっています。なぜなら芸術は,太古以来,そこに培われた多様な技術と知恵をもって,人間と人間,人間と自然を創造的に結びつけてきたからです。本学は,こうした芸術の普遍的意義を担う人材を育成するため,教育・研究理念に以下の三つの柱を建てています。芸術の教育研究はそれ自体がひとつの「創造活動」でなければなりません。建学以来,本学はたえず人間の創造性という原点にたち,社会や文化全体に貢献しうる芸術の研究教育の理想を追及してきました。自由で豊かな発想とたしかな基礎力の育成を重視し,専門性の深化と同時に分野を横断する交流を促進する本学の理念は,日本の高等芸術教育に新しい展望を切り開くものでもありました。それはまた,実技と理論を有機的に結びつけ,教育・研究の場をたえず柔軟で開かれた「創造の現場」として展開していく本学独自の校風を支えています。芸術創造の技術と精神は,適切な規模と設備をそなえた創造的環境のなかでこそ養われます。本学の特色は,美術と音楽の各専門分野で活躍する芸術家・研究者・教育者による少数精鋭の高度な研究教育環境にあります。それは,教員と学生相互の親密で豊かなコミュニケーションを支え,学生自身の自己発見・自己啓発の機会を最大限に保証するとともに,分野を横断する活発な交流を促しています。日本の芸術文化を育んだ文化首都・京都は,豊かな伝統文化・伝統産業が存在するとともに,先進的な学術研究や産業が活発に展開する国際的な文化交流の中心地でもあります。本学は,この京都の文化的土壌に根ざしながら,芸術を広く地域社会に発信し,学術・産業・生活文化の諸分野に創造的な視点と活力をもたらすこと,そして世界の多様な芸術文化が交流しあう国際的な芸術創造と研究の拠点となることをめざします。1980 年には大学院美術研究科修士課程が,1986 年には大学院音楽研究科修士課程がそれぞれ設置され,その後,1999 年に美術学部に総合芸術学科を,2002 年に音楽学部に音楽学専攻を新たに設置しました。さらに2000 年には美術研究科に博士( 後期) 課程を設置するとともに,修士課程に保存修復専攻を開設しました。加えて,歴史文化都市・京都にふさわしい日本伝統音楽の研究機関として日本伝統音楽研究センターを設置し,2003 年には音楽研究科博士( 後期) 課程を開設しました。また,2010 年には,展覧会や演奏会などを通じて教育・研究成果を市民の身近なところで発表するとともに,市民の生涯学習を支援するため,堀川御池に京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(アクア)を設置しました。こうして名実ともに芸術の高度な総合的研究・教育機関としての体制を整えた本学は,2012年に公立大学法人となり,2014年には芸術資源研究センターを開設しました。これからも建学以来の自由で先進的な創造精神をさらに発展させ,国際的な視点に立って,新たな文明社会を担う多様な価値の発見や創造に貢献する芸術の研究・教育・交流を展開していきます。

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