京都市立芸術大学 大学案内2018
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8Profile1989年京都市生まれ。2011年京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻卒業。オーストリアのグラーツ国立音楽大学・スイスの国立チューリヒ芸術大学に留学。2015年ロブロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクール第2位。粟辻聡|So AWATSUJI学生時代のスコアの書き込みは、苦しみ悩んだ青春の証です。卒業生インタビューInterview両親がともに京都芸大出身で,二人とも卒業後も音楽に関わる仕事をしていたこともあり,音楽はとても身近な存在でしたが,何となく私は音楽を敬遠していました。しかし,中学生になってから音楽の面白さに目覚め,吹奏楽部に入ってクラリネットを始め,クラシック音楽を聴くようになりました。初めてしっかりと聴いた楽曲はチャイコフスキーの「悲愴」の第三楽章でしたが,それまでクラシックの楽曲に抱いていた堅苦しいイメージは消え,単純にかっこいいと感じました。その頃から指揮者に興味を持ち,クラリネットにもどんどんはまっていきました。進学した堀川音楽高校は,当時弦楽器の人数が少なく,自前のオーケストラを編成できない状況でした。私はフルオーケストラを聴きたかったので,2年生の頃から当時隣接していた京都芸大に出入りしてオーケストラの授業を見に行くようになりました。授業が行われていた大合奏室では増井信貴教授(平成28年度退任)が指揮をされていて,勝手に出入りしていた私の姿を目にしても,いつでも来ていいからと優しく声を掛けてくださいました。高校時代の私は,クラリネット奏者を目指していた中学時代から一転して,指揮者になりたいと考えていました。そんな中で増井先生が親身になって相談を聞いてくださり,最終的に京都芸大の指揮専攻を受けることにしたのですが,過去の入試問題を見た途端,合格できるのか不安になった記憶があります。無事試験に合格して入学してみると,2学年上に女性の先輩が二人いましたが,同期はいませんでした。でも,この人の少なさが京都芸大の良いところだと思粟あわつじ辻 聡そう指揮者さん2第6回ロブロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクール 最終審査でザグレブフィルハーモニー管弦楽団を指揮。

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