京都工芸繊維大学 大学案内2020
39/64

建築課題や実際のプロジェクトを通して、建築の社会的な意義や可能性を考察しています。かつては一定の機能を持つ建築を「建てる」ことには明確な目的と共通の認識がありました。しかしその必要性が満たされ、社会の構造が著しく変化しつつある今、建築だからこそできることとは何か、改めて考えていかなくてはなりません。その課題と向き合うために、手を動かして具体的に思考し、概念的な見方と実際的な見方をバランスよく身につけることを目指しています。私は地元、加賀の山中温泉にある山中座という建物がきっかけで建築の道に進みました。研究テーマとして選んだのは「建築設計による山中温泉の発展」。現地訪問やヒアリング、その他様々な調査を行った上で提案を行いました。設計では提案の内容やプランニングとともに、周辺環境への配慮が重要になります。そしてそれらを意匠的にまとめ、図面や模型などのプレゼンまで考えることが必要です。こうした力は、研究室の「造形遺産」「Jury」という課題で磨かれました。「造形遺産」は、使われなくなった土木工作物の新しい活用法を提案する課題で、調査などを踏まえたリアリティのある提案が求められます。「Jury」では、ある敷地における設計課題が出され、その審査員(Jury)として本学のOBの方が参加し、講評をくださります。これらの課題で、線の一本一本まで考え抜き、設計に責任を持つ大切さも学べました。実践的な設計課題を通して設計に大切な考え方、マインドを学べた。デザイン・建築学課程 4年次生 下出 大貴 さん私の研究概念と実際、バランスのとれた思考で建築に何ができるかを考える。建築設計研究室 角田 暁治 准教授研究室

元のページ  ../index.html#39

このブックを見る