京都工芸繊維大学 大学案内2020
23/64

光吸収性や発光性、刺激応答性などの機能を持った機能性分子の開発や、有機合成反応の開発を行っています。有機分子は形を少し変えたり、ヘテロ原子(炭素、水素以外の原子)を少し加えたりするだけで性質や、働きを自在に変化させることができます。望む物性や機能を発揮する分子をつくるために、どのような構造の分子をデザインすればよいか、どのような合成反応があれば便利なのか、それらの問いに対する答えを求め続けています。1年次で基礎を学んでから専門性の高いコースに進める点が、この課程の魅力です。有機化学に興味のあった私は現在、物質合成化学専攻で、清水先生のもとで研究を行っています。研究テーマは「紫外光を効率よく発する有機化合物の開発」。紫外光は、身近なところでは除菌・殺菌に使われています。しかし、一般的に紫外光源としては水銀が用いられており、生体に対して安全ではありません。そこで私は、ほとんど前例のなかった水銀の代替材料となる有機化合物の開発に取り組みました。化合物をデザインして実際に合成し、その物性を評価するというサイクルを何度となく実行。その結果、求めていた有機化合物の開発に成功することができました。それも、先生が常に相談に乗ってくださり、二人三脚で進んでこられたおかげです。将来は化学系の企業で、研究を通して培ったスキルを最大限に発揮していきたいと考えています。物質合成化学専攻 1年次生 西村 賢汰 さん私の研究分子構造のデザイン、合成反応の探索により社会に有用な機能性分子の開発を目指す。機能合成化学研究室(分子化学デザインコース) 清水 正毅 教授 研究室身近なところで人々の役に立つまったく新しい有機化合物を生み出す。

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る