京都工芸繊維大学 大学案内2020
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植物の光合成機能が環境に応じてどのように変化するかを研究しています。その一つが「コケ植物の光合成機能の重力応答・宇宙環境での応答」。これまで誰も取り組んだことのないテーマで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や複数の大学と共同で進めています。人類は今、月や火星への進出を計画していますが、そうした場所で活動していくためには植物の存在が重要です。そこで、宇宙環境では植物がどのようなふるまいを示すのかをまず知るため、ストレス耐性が高く、小さく移送のしやすいコケ植物を実験材料としてこの研究を実施しています。これまで、異なる重力下で光合成機能を観察する実験を行いましたが、重力が大きい環境ではコケが元気になり、光合成が活発化することがわかりました。今後も、植物の成長の仕組みについてまったく新しいことがわかってくるかもしれません。その他、街路樹の光合成機能を高めて地球温暖化の緩和を目指すなど、身近な植物に関する研究も行っています。自然界の現象を研究する「自然科学」の醍醐味が味わえる、魅力的な分野です。応用生物学域 専攻紹介大学院 工芸科学研究科生命現象の本質の解析、環境と健康の向上に寄与する最先端技術の開発を目指しています。また、生物・化学・物理などの基礎知識だけでなく、生命と自然への豊かな感受性、様々な自然現象への深い関心、興味に根ざした探求心・観察力で、未だ解明されていない生命現象への飽くなき追求を目指しています。応用生物学専攻宇宙空間から街中まで、多様なフィールドを舞台に植物の光合成機能を探究する。植物分子工学研究室半場 祐子 教授研究室

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