二松學舍大学 大学案内2017
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稲部 勇人さん国文学科国文学専攻4年次生東京学園高等学校 出身1・2年次は上代から近現代までの作品を講義形式、演習形式で学んでいくことが中心。それを補完するかたちで文学史講座が用意されています。3年次からは個人研究が主になっていきます。国文学専攻文学部 国文学科古典から近現代までの作品を読み解き、日本の文化を伝承していく。古典を学び、近現代の文学がその恩恵を受けていることを理解していきます。研究にとどまらず、短歌等の創作も学べるカリキュラムです。1講義、演習、研究を通じて文学作品を読み解いていく。2年次からは短歌の実作等の創作を学べる科目も履修できます。韻文の創作まで学べるのは、国文学専攻の大きな特長です。2短歌等を創作し文学への理解を深める。3古典理解を重視し個人の研究に活かす。古典を学ぶのは、日本文化を伝承していくためです。夏目漱石をはじめ近現代作家がいかに古典の恩恵を受けているかを知り、個人の創作や文学研究を深める手助けをします。国文学演習⑤作品を「作者の意図」から読み解くのではなく、「作品そのもの」からとらえる「テクスト論」の考え方にのっとり、高校時代とは違った文学の楽しみ方を学んでいます。自分の思いのままに多様な読み方ができる一方で、ひとりよがりな解釈にならないようにする難しさがあります。また、自分の解釈に共感してもらうためには、論理的な伝え方をすることが大切です。近代文学を学んだことで、物事のとらえ方や伝え方に変化が出てきたと思います。国文学専攻の特長夏目漱石(春セメスター)と谷崎潤一郎(秋セメスター)の短編小説の研究発表を通し、近代小説を読むための方法を学びます。理論や外部情報や先行研究を参照し、小説全体を構造的に読む練習をします。ふつうの読書から、一歩進んだ読書へ。偉大な2人の歌人から和歌を学ぶ。時代が変わっても愛され続ける作品とは。国文学研究②複数人の歌を集めた勅撰集とは違い、一歌人の歌を中心にした個人歌集を私家集といいます。授業では業平と伊勢の歌集を中心に、時代背景や文学史的な知識、書誌学的な知識を得て和歌の解釈力をつけます。国文学講義④『雨月物語』は怪談小説の傑作として知られていますが、親子・兄弟・夫婦・友人の情愛を見事に描いた作品です。長く読み継がれる作品を訳読鑑賞することで、近世小説の面白さ、楽しさを味わいます。PICK UP授業「テクスト論」と出会い、物事のとらえ方、伝え方が変わった。※これらの授業は2015年度に開講されたもので、授業内容等を変更する場合があります。『万葉語誌』を使いながら、社会的な背景や歴史的な流れの中から言葉がどのように使われてきたかを明らかにします。そもそも、現代の私たちが古典を学ぶ意味とは、「我々の生き方が絶対だという根拠はない」ということを知るためです。過去の人たちが何を考えてきたかを推察し、個人と社会の関係を明らかにすることが人文学の研究です。古典を読むと7割ぐらいは、「昔の人も同じように考えていたんだ」と理解できますが、残りの3割は決定的に違います。例えば昔の人は自然に許しを得て家を建てるといったように、常に自然に対して受け身の姿勢でした。一方、現代では人間は自然より立場が上になっています。現代の私たちの生き方と違う視点が出てくることを明らにすることで、古文はとても面白くなっていきます。古典を読むことで多様なあり方を相対化する。文学部多田 一臣 教授【専門分野】日本古代文学大教室で行われる「国文学講義」の様子文学部国文学専攻22

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