上智大学 大学案内2017
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は自分が考えていることをどのように社会へ反映させるのか。このように、教養教育は、問題との向き合い方、考え方をどうやって組み立てて行くか、その基礎をつくるということでもあります。川中 他者ということは、家族や友人など狭く自分の属するコミュニティだけではなく、国家をも超えたグローバルな次元で考える必要があります。上智は地球規模でのさまざまな関係性を考えるという意味での他者性を目指しています。グローバルな知性を身に付ける、ということ。川中 グローバルということでは言語も重要です。世界には、英語のほかに沢山の言語があります。また、世界では、言語から言語に自在にスイッチできる人も決して珍しくはありません。上智では20以上の多言語を学ぶことができるので、他者理解のために是非英語以外の言語も学んでいただきたいと思います。杉村 上智としては、多様な選択肢を用意するということを大切にしています。また、ただ多様であるということではなく、それぞれの学部、学科が連携しやすい、いい意味でコンパクトである、ということが大きな特長です。藤村 とはいえ、4年という限られた時間の中で、何を選択するかは賭けみたいなものです。そういう意味で溢れる情報から、必要なものを選び取るためのリテラシーが必要ですが、最終的には学生一人ひとりの志やモチベーションが、その成果に結びつくのだと思います。大学を吸収しつくすというような。越境する知。包含する知。藤村 私自身の社会学者としての方法論は、学部時代に受講した選択科目の法学や経済学など社会科学としての考え方に、大きく影響されていることを実感しています。杉村 私は教育学を専門としていますが、教養科目として国際関係論を学び、それが現在の国際教育学という自分のテーマに結びついていますね。川中 科目としては、専門科目とそれ以外の教養科目というふうに分けられていますが、ひとりの人間の知性としては、両者は一体です。幹としての専門分野で充実した収穫を得るためにも、他分野の視点、知識を吸収することが欠かせません。上智の柔軟な教育システムは、それを可能にするように組み立てられていますが、それをさらに進化させていくことが、わたしたちの課題だと考えています。学務担当副学長 総合人間科学部社会学科 教授藤村 正之学術交流担当副学長総合人間科学部 教育学科 教授杉村 美紀学生総務担当副学長 神学部 神学科 教授川中 仁18

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