上智大学 大学案内2017
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躍動する世界へ、視線を投げかけ心を傾ける自分次第でキャンパスは世界につながりますリビアが直面する国家崩壊という厳しい現実現状改善へ向けた知識提供を心がけています柳沢 佳澄 外国語学部英語学科(2012年度卒)日本貿易振興機構(JETRO)齋藤 秋生子 文学部史学科(2013年度卒)グローバル・スタディーズ研究科 地域研究専攻 博士後期課程1年日本学術振興会特別研究員DC学生時代は新しいことに挑戦しようと中南米研究会に入りました。そこから興味が広がり、ブラジル経済学の講義を受けたのです。地球の裏側で起きた事象が日本にも影響することを知り、日本と世界をつなぐような大きな経済の流れを作る仕事がしたいと思い、この仕事を志望しました。現在は、国内企業の海外展開や外国企業の日本での展開を国に代わってサポートする団体ジェトロにて、中小企業の海外進出・展開の支援事業を担当しています。近々の目標は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックで繰り広げられると予想される各国のトップセールスのバックアップ体制づくりに関わることです。大学時代は「走り切った感」があります。3年次以降はポルトガル語も勉強し、新聞学科の開講科目では脚本やCM作りにもチャレンジしました。深く学ばなくても触れるだけでも見えることがありますし、多角的な視野は確実に身に付きます。上智というと留学を連想する人も多いですが、私は大学をフルに活用すれば海外の大学と同じ環境で知識が増やせるし、語学力も上がると思っていましたし、自分でそれを実現しました。上智大学「らしさ」を積極的に体感して、仕事や人生に役立つ経験を重ねられることを願っています。 2011年に起こった「アラブの春」は、中東や北アフリカのアラブ世界で発生した民主化運動です。その前後のリビア政権に関する研究を行っています。アラブの春の影響を受けた反体制デモを契機としてリビアは内戦となり、政権が崩壊したのちの今現在まで内戦は継続しています。そこに疑問を感じたことがリビア研究を志すきっかけになりました。上智大学は日本での中東・アフリカ研究をリードする研究環境が整っていることが研究者にとっては魅力的です。学部の4年間で物足りなさを感じるならば大学院進学も選択肢のひとつになりうると思います。リビアが内戦状態にあることで国境管理が曖昧になり、非合法な人とモノの流れが発生し、シリア難民と同数、もしくはそれ以上の難民がリビア経由でヨーロッパを目指している事実はあまり知られていません。直接、難民支援や政策提言はできませんが、報道関係者や支援者に知識を提供することで現状改善につながります。日本では信頼できる資料も乏しく、退避勧告が発令されている状況下では現地調査もままなりません。いずれ現地を訪れてリビアの現実を自分の目で直視し、研究を着実に前へ進めたいと考えています。146

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