上智大学 大学案内2017
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Diversity of the world戦争、宗教対立、テロリズム。人類は争いから解放されないのでしょうか?世界の多様性を知るために冷戦が終わってから3年後の1992年に「歴史の終わり」という本が出版されました。著者はフランシス・フクヤマというアメリカの政治学者です。彼はこの本の中で、民主主義政治体制と自由経済が最終的に勝利し、安定した社会が構築され、戦争やクーデターなどは生じなくなる、そのような大きな闘争の歴史としての歴史は終わる、という仮説を提示しました。しかしその後、さまざまな戦争、事件が起きているのは、皆さんよくご存知ですね。ここでの歴史とは弁証法的イデオロギー闘争史としての歴史の話でありますが、私はこの仮説にある民主制政治体制への肯定的な評価に賛同します。なぜかというと、民主制の前提は、自由と平等だからです。この前提を達成するために必要なことは何でしょうか?それは教育です。世界ではまだ8億人近い人々が字を読めないのです。さまざまな情報に自由にアクセスできる権利が不平等な世界では、民主制はうまく機能しません。そういう意味で、世界はまだ「歴史の終わり」への途上にあると考えられるからです。しかし、悲観的な話ばかりではありません。先史時代から現代まで、統計的に人類の暴力による死者は持続的に減少し続けている。そして現代は人類の歴史のなかで最も平和な時代である。スティーブン・ピンカーという心理学者が「暴力の人類史」という本で、そう説いています。私たちの毎日の実感とは距離のある仮説ですが、人類の歴史という長いスパンでみれば、争い、暴力は確実に減っているのです。その理由のひとつとしては、人類の「精神」が進化してきたからだということが挙げられています。この本の原題は「The Better Angels of Our Nature」、私たち人間に備わっている善き天使、とでも訳しましょうか。もちろん武器や暴力はその威力を増していますが、人間に備わっている善き天使的側面はそれを抑制することができるのです。さまざまな宗教対立や民族紛争を理解するためには、私たちはまずこの多様な世界を認識する必要があると思います。そして、教育を通してこの「善き天使」の活動を増やし、この多様性が争いの源ではなく、世界の豊かさの源泉であることを人々が理解する日が来るという希望を、私は持っています。●四谷キャンパスは「グローバル・キャンパス」でもある●上智大学の専任教員は、15%が外国人。世界21カ国・地域から82人●世界94の国と地域から約2,000人の留学生●全22言語の語学カリキュラム(英語・日本語・初習言語)●多様な世界に触れる実践型海外派遣プログラム●世界各国:国連ユースボランティア●インド:インド・サービスラーニング・プログラム●カンボジア:カンボジア・エクスポージャーツアー●東アジア:イエズス会・東アジア5大学グローバル      リーダーシップ・プログラム●アジア:AJCU-AP サービスラーニング・プログラム●西アフリカ地域:アフリカに学ぶ●宗教と世界を知るための科目群●キリスト教人間学 ●聖地の比較宗教学 ●平和学●グローバル化と発展途上国 ●キリスト教とコミュニケーション●「ハラルフード」を知っていますか?イスラム教では、食べてはいけない食材があります。許されている食材もある作法を守って調理しなくてはなりません。そのルールに沿って作られた食品を「ハラルフード」と呼びます。上智大学では、イスラム教徒の学生、教職員のために、完全ハラル対応の弁当が販売されています。 神学部 教授※サリ・アガスティン ※2016年9月より総合グローバル学部へ 所属変更ハラル若鶏ロースト弁当A Diverse World For All ①9

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