一橋大学 大学案内2018
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大学紹介教育・研究学際・国際交流 学生生活入学希望者向け情報イノベーション研究で社会経済活動に貢献するInstitute of Innovation Research イノベーション研究センター 一橋大学イノベーション研究センターは1997年4月、商学部附属産業経営研究施設を発展的に改組して設立されました。1953年に発足した同施設が築いてきた産業社会・企業経営の理論的・実証的研究という伝統を踏まえ、広く社会経済活動全体のイノベーション研究を行う場として多彩な活動を続けています。 発足に当たりその使命を“イノベーション・プロセスの体系的かつ実証的解明を行うこと”、“理論と実践をつなぐ架け橋となること”とし、組織運営においても“イノベーション研究のグローバル・ハブとなること”、“研究体制の絶えざるイノベーションを続けること”を目標としています。 こうした理念の下、イノベーションを切り口に学問、国境、産官学などあらゆる境界を超えた研究活動を行い、国内外の企業・大学・官界から講師を迎えてのイノベーションフォーラムや国際コンファレンス等を通じて学際的研究を促進しています。また研究成果は、学者、企業人に幅広く読まれている機関誌『一橋ビジネスレビュー』(季刊)のほか、英文学術雑誌、ワーキング・ペーパー等を通して発表され、その一部はインターネットによって広く公開されています。 イノベーション研究センターは一橋大学に新たな歴史を付け加える全く新しい研究拠点として期待されることはもとより、社会経済活動の発展に資するグローバルな貢献への期待を背負って確実に歩んでいます。2729世界水準の高度統計・実証分析拠点Institute of Economic Research 経済研究所 本来、大学は、過去の知的財産を受け継いで新しい世代に伝えていくだけでなく、学問的に未開の分野を開拓して、新しい理論と構想を創造し、来るべき時代への展開を準備しなくてはなりません。大学附置研究所の役割は、特に、大学におけるそうした先端的基礎研究を担うと同時に、全国・全世界の研究者コミュニティの共同研究拠点・ハブとして機能するところにあります。 経済研究所は、経済学分野の大学附置研究所としては、日本最大の規模と、神戸大学の経済経営研究所に次ぐ長い歴史を持っています。経済研究所は1940年の創設以来、『長期経済統計』全14巻の刊行など経済学分野で比類なき実証研究によって、その名を広く世界に知られて来ました。 経済研究所の強みは、優れたデータベースの構築やこれに基づく実証研究、そして実証研究の基礎となる経済・統計理論の開発にあります。研究成果の一部は、和文・欧文の研究叢書シリーズや日本でトップレベルと広く認められている刊行学術誌『経済研究』への掲載論文等としても公刊されています。 附属施設の社会科学統計情報研究センターでは、明治以降の経済統計の収集とデータベース作成、さらにミクロデータ提供・解析に多大な労力を投入し、その成果は学界で高く評価されています。また、研究者による政府統計ミクロデータ利用を支援する日本で最初のミクロデータセンターを総務省と連携して運営しています。同じく附属施設である経済制度研究センターの目的は、経済制度の基礎的研究を体系的に行い、国際ネットワークの構築と運営を行うことにあります。三つめの附属施設である世代間問題研究機構では、経済学の視点から年金を始めとする世代間問題を府省と連携して解明し、問題解決のための具体的方策を提言しています。第四の附属施設として経済社会リスク研究機構があります。この新機構では、これまで研究所が重点的に行ってきた物価研究、産業・金融ネットワーク研究、生産性分析や歴史統計推計等のリソースを集中・拡大し、経済社会が直面する様々なリスクの定量的評価および対策の研究を進めます。経済研究所ではまた、科学研究費補助金等の競争的研究資金の助成を受けた29件の研究プロジェクトを鋭意推進中です(2016年度実績)。 経済研究所に所属する教員は、原則として学部教育は担当していませんが、大学院経済学研究科の教育に参加し、コア科目を含む授業の担当や、演習における修士・博士論文の指導等を行っています。

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