一橋大学 大学案内2018
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社会学部福富ゼミ「国際政治学・国際関係論」大学紹介教育・研究学際・国際交流 学生生活入学希望者向け情報25Seminar社会学部 福富ゼミTheme:国際政治学・国際関係論ジョナサン・ルイスこれまでの国際政治学・国際関係論は、「国家」の外交や安全保障、軍備管理、戦争や軍事介入などが中心であり、これらに焦点をあてた研究が蓄積されてきました。しかし、国際政治学の研究対象は必ずしも国家という枠組みに基礎を置いた議論だけに限りません。その照射する領域は、民主主義や人権、飢餓や難民、経済・資源エネルギー問題など多岐にわたります。そこで、現代社会を見つめる様々な分析視角を習得するために、2度の世界大戦から現代まで、人類はどのように国際秩序・国際平和を築いてきたのか、あるいは、失敗してきたのか、実証と理論を織り交ぜながら、今日のグローバリゼーションに伴う様々な問題を議論しています。 ゼミでは、ゼミ生同士による尊敬を基礎に「知の底上げと知の共通財産の構築」を目標としています。毎回担当者が課題文献について3~5枚程度のレジュメを作成し、ゼミ前日までにメール添付して送付、ゼミ生全員に目を通してもらいます。当日はプレゼンに15分~30分程度を割き、私が解説を行い、その後はゼミ生の自発的な議論を行います。社会学部では最大の総勢30名が所属していますので半分ずつに分け、テーマごとにメンバーを交代制にして議論しています。またゼミでは、毎年夏合宿を行います。これまで台湾、鹿児島県・知覧(特攻隊基地)、広島市・呉市海上自衛隊基地、韓国・非武装地帯・板門店を訪れました。また、米国、英国、フランス、ドイツ、カナダ、ヴェトナム、タイなど世界各地にゼミ生が毎年3名ほど留学しており、まさに国境に関係なく勉強している点も特徴です。また、香港や韓国からの留学生も在籍しています。ゼミ生は外務省総合職(キャリア)や宇宙航空研究開発機構JAXAなどの公官庁をはじめ、銀行、商社、重工、エネルギーなど名だたる国際企業およびNHKなどジャーナリズムの分野で活躍してくれています。大学院に進学して研究者を目指す学生も多く在籍しています。早稲田大学政経学部卒。09年パリ政治学院Ph.D.(国際関係学)、10年早稲田大学博士(政治学)。一橋大学准教授などを経て15年4月から現職。著書に『中東・北アフリカの体制崩壊と民主化』『国際平和論』『Gゼロ時代のエネルギー地政学』(いずれも岩波書店)。福富 満久 教授世界を知る。国際舞台で活躍できる礎を築く。 国際政治というと、難しそうで取っ付きづらいイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。確かに扱う範囲は幅広く、常に国際情勢に対してアンテナを張る必要はあります。けれども私たちのゼミでは基礎からしっかり学べるうえ、国際政治学・国際関係論をはじめとして比較政治経済学、国際金融など、ゼミ生の興味に合わせたテーマを学ぶことができます。 そして何より、非常に面倒見がよくカッコイイ先生のもとで学べることがこのゼミの魅力です。さらにゼミ生にも恵まれており、世界一周をしてきた人、海外インターンシップをしてきた人、海外の大学に留学している人など、多種多様です。そのような経験に裏打ちされた考えや意見は説得力があり、ゼミの財産です。 国際政治を学びたいと思うきっかけは人それぞれです。けれどもこのゼミでの学問的な学び、尊敬できる先生やゼミ生との出会い、そして議論を通して得られる大局的視点は一生ものだと思います。2016年11月撮影社会学部3年 部家 有加里

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