一橋大学 大学案内2018
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経済学部佐藤ゼミ「財政学・公共経済学」世の中への問題意識や好奇心と仲間との切磋琢磨を通じて自ら考える力を身に着ける大学紹介教育・研究学際・国際交流 学生生活入学希望者向け情報23Seminar経済学部 佐藤ゼミTheme:財政学・公共経済学佐藤ゼミでは3年次から卒業論文(卒論)の作成が始まります。テーマは財政学に関わらず、様々な社会・経済の課題について経済学の視点から研究してもらいます。テーマ=取り組む課題は3年次の夏休み前に学生自らが選択します。「与えられた問題に対して予め決まった正解を見つけ出す」のが受験生なら、「問題を自ら発見して、自ら考えて自分なりの答えを見いだす」のが大学生です。無論、教員の手助けも必要なので卒論のテーマを決める前に何度か相談します。「問題を自ら発見」するのに大事なのは経済学などの知識だけではなく、「問題意識」と「好奇心」だと思います。好奇心にまかせて色々な書物を読み耽るのに時間を使うのも大学生の特権です。学生は一旦決めたテーマを途中で変更することはできません。自分が決めたことには最後までやり遂げる意識も大事なのです。夏休み中、学生は卒論のテーマに関連する論文や書籍(英語)を読み、テーマへの理解を深めます。夏休み以降、読んだ論文・書籍の内容についてゼミで報告をしてもらいます。自分で理解するだけではなく、他の人に「伝える力」を身に着けてもらいます。4年生からは卒論のテーマに関連するデータやケースを集めて理解を一層深めていきます。例えば、最初読む論文・書籍は学術的・一般論的でも、日本の事例やデータを収集して具体的に課題について考えていくようにしてもらいます。卒論の最終締め切りは4年次の1月31日と決まっています。「締め切りを守る」ことも大人として大事な習慣です。卒論を通じて学生に学んでほしいこと、それは「自分で考える力」です。ネットなどで情報だけは過多な現代において世の中の成り行きに流されない「軸」を身に着けてもらいたいと思っています。無論、勉強をするだけがゼミではありません。夏は登山、冬はスキーと学生との交流にも努めています。楽しく厳しくがモットーです。1992年一橋大学経済学部卒業、98年クイーンズ大学博士号(経済学)取得、99年から一橋大学経済学研究科専任講師に着任、2009年から現職。研究の専門は財政学・地方財政。主な著書には「地方税改革の経済学」(日本経済新聞社)などがある。研究活動以外に政府税制調査会委員歴任。政策の現場にも関わってきた。佐藤 主光     教授経済学部4年 鶴岡 陽一郎 佐藤先生の専門は財政学・地方財政ですが、経済学であればどんな内容でも丁寧に指導して下さり、教育や観光、環境、医療経済などで卒論を書いている先輩たちがいます。また、先生は民間議員としても活躍されており、現在問題の政策に関する解説もしてくださるので時事問題についての議論も活発です。 入ってからの流れとしては、3年夏学期に『Public Finance』のテキストを輪読したのち、3年の冬学期から卒業論文に向けて先行研究の論文やテキストを読み、発表していきます。3年と4年が合同でゼミを行い、3年生は夏学期に4年生の発表を聞き、冬学期は自分たちの卒論発表に対して4年生がコメントや調べ物をします。3,4年合同なので、先輩にアドバイスを受けたり、後輩に自分の経験を伝えたりすることが出来るのは合同ゼミならではだと思います。3年生はサブゼミで政策コンテスト(ISFJ)に参加することもでき、院生の先輩から指導を受けることができます。 2016年10月撮影

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