一橋大学 大学案内2017
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経済学部黒住ゼミ「計量経済学」統計学の手法を駆使した経済・社会分析大学紹介教育・研究学際・国際交流 学生生活入学希望者向け情報21Seminar経済学部 黒住ゼミTheme:計量経済学ゼミの目標は、統計学・計量経済学の手法を駆使して、経済・社会問題を科学的・客観的に分析する能力を身につけることです。世の中には様々な問題があります。年金、消費税増税、少子化、金融資産管理など、挙げたらきりがありません。ビッグデータの時代といわれている現代において、このような社会問題に関連したデータは入手しやすくなっています。しかしながら、データを眺めているだけではあまり役に立ちません。何が根本的な問題となっているのかを解明し、将来的な対処策を考えていくためには、経済学の知識と共に、データを適切に分析する必要があります。その手法が統計学をベースとした計量経済学ということになります。計量経済学の手法を身につけるためには、まず、統計学の知識が必要です。そこで、3年次の前半では、統計学の教科書を読み、基礎知識を身につけます。その上で、計量経済学を学び、経済分析のためのテクニックを学んでいきます。計量経済学の手法は様々な経済・社会現象の分析で広く使われている有用な統計学的な手法であり、応用範囲が広いのが特徴です。個々の学生は様々な興味を持っていますが、計量経済学の手法を適切に使えば、そういった様々な問題の分析が可能になってきます。ゼミでは4年生になるとそれぞれ卒業論文のための研究テーマを各自が設定し、これまでに行われてきた先行研究の整理と今後の方向性を試行錯誤した上で、データ分析を行います。テーマは自由に決めて良いことにしていますので、これまでも様々なものがありました。年金改革の問題や金融資産市場の分析といった経済問題から、カフェの売り上げ分析、競艇の統計分析など、様々なトピックスを学生は選択しています。統計学・計量経済学は、そのような様々な問題の分析に役立つ手法であり、身につけたテクニックは、社会人になってからも役に立つものだと思います。一橋大学経済学部卒業後、電力中央研究所研究員を経て、2000年一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。一橋大学経済学研究科講師、准教授を経て2009年より現職。専門は計量経済学および時系列分析。黒住 英司     教授経済学部4年 中澤 芳揮 私たちのゼミでは、統計学・計量経済学を学びます。統計学は、得られたデータが持つ特性をわかりやすくまとめるだけではありません。データの背後にある、おおもとの集団がもつ性質を規定する量を、確率論を用いて数学的に推測することも対象です。そして、さらにこの統計学の理論を用いて、経済モデルの式の整合性、妥当性を評価する学問が、計量経済学です。データ分析の重要性が増している昨今、データから誤った結論を導かないよう、分析手法の背後にある基礎理論を学ぶことは大変重要です。 私たちのゼミでは、統計学・計量経済学の教科書を輪読し、基礎力を鍛えます。そして、論文のデータ分析を批判的に見る力を養います。中途半端な理解には厳しいですが、先生は面白いエピソードも交えてくださり、とてもフランクです。専門分野の第一線で活躍される方のそばで優秀な仲間と刺激しあいながら、興味の対象を深く学ぶことができるのが、ゼミの醍醐味です。2015年10月撮影

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