昭和女子大学大学院 大学案内2018
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2 コミュニケーションのための「ことば」、「ことば」を伝達するために書きとどめられた「文字」、それらはいずれも人類が創造した記号ですが、現代にいたるまで、また広く世界にわたり、私たちが生きていくうえで根幹をなす働きをしています。文学研究科における、言語によって創造・表現された文学に関する研究、言語の本質や構造、歴史的変化などに関する科学的研究、あるいは言語教育に関する理論的・実践的研究は、いずれも人間の文化や社会、人間存在そのものの探究に深くつながっており、21世紀の地平を拓く新しい知性を生み出す糧となるものです。社会人や留学生の方を含め、専攻分野の研究に関心のある方、意欲的な方々を広く歓迎いたします。 英米文学専攻(博士前期課程)  イギリスの文学はルネサンス以降、西欧で最も早く小説という新たな形式を生み出し、ドイツやイタリアの音楽、フランスの美術などと並び賞せられてきました。豊かな伝統を築いてきた英語圏文学は、今日ではアメリカをはじめ世界中に地域的広がりを見せています。文学は、言葉の広がりと奥行きを学ぶ上でも重要な研究分野となりました。 本専攻は、英語学・イギリス文学・アメリカ文学の分野で学識豊かな教授陣を揃えており、各自の進路・目標にあった科目を選択して、幅の広い国際人、英語教師、文学研究者としての将来の活躍に備えることができます。 研究成果を発表する紀要Evergreenの発行や研究会、論文の合評会など、切磋琢磨の機会も数多く設けています。日本文学専攻(博士前期課程)  日本文学の分野では、上代から近代までの文学を研究できるカリキュラムを整備し、研究の深化とともに広い視野が身につくようにしています。また、比較文学の視点からのアプローチも重視し、中国文学の講座も開設しています。日本語学は、現代語を中心に日本語の全体像に迫る研究を目的としています。本学の図書館には、明治以降の書籍や雑誌など、多種多様な文献を集めた「近代文庫」があり、この貴重で豊富な資料を自由に研究に活用できるのも、大きな特色のひとつです。 また、研究発表会の開催や論文集「大学院日本文学紀要」の刊行をはじめ、研究成果の発表の場を用意して、大学院生の探究心の触発をはかっています。文学研究科長教 授岸田 依子文学研究科日本ならびに英米の、文学・語学・言語教育学領域の創造的探究

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