大阪府立大学 大学案内2019
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60物質化学系学類松下 遼さん(工学研究科)今回開発された「難燃性マグネシウム合金製MIG溶接ワイヤー」の研究段階のものを用いて実際に溶接を行い、様々な試験方法で、その溶接部の強度検証を行いました。溶接部の強度検証は、引張試験や疲労試験によって行います。評価対象である溶接部の性質は溶接した段階では不明で、実際に試験を行って初めて明らかになるという点に難しさがあり、苦労しました。「どのような要因で、こういった結果になったのか?」を考察した上で実証、改善に向けてさらなる試行錯誤を繰り返しました。木岡 真理奈さん(物質化学系学類) 私は、昔から食物の成分表示を見るのが好きで、食品の開発に携わりたいと考えていました。そして科学者を目指して物質化学系学類に入り、2年の配属で化学工学課程を選択しました。高校の時のように与えられた問題を解くだけでなく、自分で問題を見つけ追求しなければなりません。大変ではありますが、そのぶん日々疑問と気付きの連続で充実しています。現在は、腸内における食品添加物の影響について研究しています。学ぶだけでなく様々なことに取り組むことをめざしました。林 晃敏 教授「ナトリウム電池」の研究は古くから行われてきましたが、1990年代にリチウムイオン電池が開発され、研究頻度が減りました。ナトリウムは資源に乏しい日本でも手に入れることができる豊富な資源ですので、この研究を日本で行う意味は十分にあります。先生の研究室でも続けていた基礎研究を応用研究として発展させ、「全固体ナトリウム蓄電池」の室温作動に世界で初めて成功。世界の科学者や学生の一人一人が日々頑張っている研究は、小さなことでもきっといつか実を結ぶ種であるはずです。「実際に試験をしてみて分かるという事の難しさ」学生が選ぶステキな先生―全固体電池の開発で、人と環境に優しい未来へ学びに溢れた4年間に感謝し、夢への一歩を。全文はWEBからTOPICS学類詳細はP.29から全文はWEBから全文はWEBから34現代システム科学域知識情報システム学類環境システム学類マネジメント学類工学域電気電子系学類物質化学系学類機械系学類生命環境科学域応用生命科学類緑地環境科学類理学類獣医学類地域保健学域総合リハビリテーション学類教育福祉学類看護学類大学院留学・国際交流キャンパスライフ就職・キャリアサポート大阪府立大学の沿革キャンパス紹介

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