大阪府立大学 大学案内2019
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60研究テーマ研究テーマここで言う「宗教」とは、特定の宗教・宗派・教団ではありません。古今東西人類は、なぜ、神や聖なるものを祀り崇めてきたのか。宗教なるものは、「社会」的なるものの凝集体、エッセンスなのです。社会という人間の集団は「それ」がなければ成り立たない。社会の「秘密」なのです。人に望ましい温度、光、音、においは、どのようなものなのか。また、環境負荷を小さくするには、環境をどうコントロールし、人はどう暮らすべきなのか。建物内や都市における実態調査・実験・数値シミュレーションを行い、人にも環境にも望ましい空間について研究しています。社会共生科学課程人間環境科学課程欧米における日本宗教の展開を研究。宗教から社会を理解する環境システム学類 社会共生科学課程秋庭 裕教授建築・都市環境に関する研究居住者の行動や価値観など、人の知覚・行動を考慮した人と環境の関係を研究。環境システム学類 人間環境科学課程飛田 国人准教授研究テーマ陸から過剰な栄養物質が流入している大阪湾奥の閉鎖性海域を対象として研究。海藻など季節的に大発生する生物(海産バイオマス)を取り上げ、メタンガスや堆肥などの原料として利用し、海域環境を改善すると同時に、化石燃料消費の少ない都市を築く研究を行っています。海産バイオマスによる環境再生海洋環境の改善を、生物の取り上げ・再利用という手法でアプローチ。環境システム学類 環境共生科学課程大塚 耕司教授環境共生科学課程バイオマスを有効利用することで、化石燃料の消費が抑制でき、さらに低炭素社会の貢献に繋がります。教員からのひとことエチオピア西南部の農牧民社会は、一見して伝統的な姿を保っていますが、実際にはそれは国家支配やグローバル経済の浸透に抗して形成・維持されてきたものです。私はこの地域の農牧民が、どのような歴史をにない、それを自らのアイデンティティにどのように統合し、社会を維持してきたのか、またその社会がどのように変容しつつあるのかを研究しています。エチオピア農牧社会の研究エチオピア西南部の農牧民の生存戦略と社会の変容を研究。環境システム学類 環境共生科学課程宮脇 幸生教授異文化研究は、刺激に満ちた研究です。フィールドでは、そこにいる他者だけでなく、自分が何かということも考えさせられます。教員からのひとことヒトと会うのが基本の研究スタイル。五感をフルに働かせて初めて分かることがたくさんあります。教員からのひとことことばは地域社会の合意を得ながらゆっくり形成され、変化します。ことば以外に地域全体で築きあげる人工物はそうないでしょう。ことばの形成プロセスには地域の歴史、人々の生活観が練りこまれています。だからこそ、自他のことばを理解したい。今、そこにあることばには、どんな背景があるのか。地道な調査・データ収集から解きほぐします。ことばはその意味以上に、人・地域・社会・時代を語る。日本語生活の今を可視化する環境システム学類 社会共生科学課程西尾 純二教授私たちは、いつの間にか特定の言語環境に影響を受けて思考・行動しています。じっくり言語環境を観察しましょう。教員からのひとことデータや理論に基づく論理的な思考をする中で、心の中に芽生える根拠のない違和感を大切にしてください。教員からのひとこと心理療法とは表現を通して心の動きを自覚する営みです。そのなかで、絵を描いたり、夢を見たり、箱庭を置いたりするときに、心の動きに気づくという現象があります。このような、言葉以前のイメージやからだの感じを手がかりに心の動きを自覚する現象を、主に事例研究という方法で研究しています。心理療法での心の動き心理療法での心の動きをイメージや身体を手がかりにして研究。環境システム学類 人間環境科学課程川原 稔久教授直感的なイメージやからだの感じが、生きることへの智恵に関わると感じています。教員からのひとこと12現代システム科学域知識情報システム学類環境システム学類マネジメント学類工学域電気電子系学類物質化学系学類機械系学類生命環境科学域応用生命科学類緑地環境科学類理学類獣医学類地域保健学域総合リハビリテーション学類教育福祉学類看護学類大学院留学・国際交流キャンパスライフ就職・キャリアサポート大阪府立大学の沿革キャンパス紹介

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