お茶の水女子大学 大学案内2017
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人間生活学科生活社会科学講座▶http://www.soc.ocha.ac.jp/soc/生活科学部子育て、家族、消費者、福祉、ジェンダー論生活者の視点で社会経済問題を解明し、提案する 私たちの身の回りではさまざまな問題が生じています。派遣労働をはじめとした非正規雇用の増加、不況の時の雇用の問題、少子高齢化社会における医療・介護制度のあり方、社会的・経済的格差にどのように取り組むか、家族にかかわる問題など枚挙に暇がありません。 私たちは生活者の視点から、家族問題、女性問題、高齢者問題、教育問題、消費者問題など生活にかかわる社会・経済問題に取り組んでいきます。法学、政治学、経済学など社会科学の方法を学際的なアプローチで分析し、問題解決の方法について考えていきます。演習・実習中心の少人数制授業講座の特徴 学生が自ら調べ、考え、発表し、討論する力をつけることを重視し、カリキュラムを構成しています。少人数の講義やゼミで、法学、政治学、経済学、社会学の基礎をマスターし、考える力、読む力、調べる力、書く力、プレゼンテーション(発表)する力、ディベート(討論)する力を着実につけていきます。文献や資料の調査・講読やフィールドワークなどを通じて現実の社会に触れて観察・分析する授業のほか、社会調査の方法、コンピュータを利用したデータ解析などの授業・実習も充実しています。 3・4年次にはゼミを選択し、学生が自ら研究したいテーマについて本格的な研究を行い、成果を卒業論文にまとめます。優秀な論文には賞(生活社会科学研究会賞、花経会賞)も準備されています。知的冒険を私たちと一緒にしてみませんか。社会科学の基礎・応用、学際的研究へ講座の目的 本講座では、法学、政治学、経済学、社会学の基礎から応用まで徹底的にマスターすることを目標にしています。日常性のなかに潜む具体的な問題から出発し、問題を多角的に、かつ深く掘り下げて分析する力をつけます。たとえば、子育て支援を取り上げてみましょう。子どもが育つ家族・社会環境のあり方を解明するには、社会学の力が必要です。そして、実際にサービスを行うための費用をどのように賄うかは経済学の課題であり、それを実現する法規範や制度を考えるのは、法学や政治学の仕事です。このように私たちの身の回りの問題を考えるために、多角的、学際的な視点を養成します。 卒業後の進路は、国家・地方公務員、教員、金融機関、マスコミ、メーカー等多様で、各界に人材を輩出しています。 本講座は社会に関する多様な興味関心を自由に探究できる場です。この環境を生かすために大切なのは、「興味を持って楽しく学ぶこと」「知識を総動員して、社会の身近な問題について考えること」だと思います。知識や経験の点を繋げる意識が、多角的な視点を養うと思います。生社はやる気があれば何でもできる講座です。個性豊かな仲間たちの良い刺激を受け共に成長できるでしょう。多角的な視点を身につけようVOICE of STUDENT吾郷 里穂さん(4年)第1のプログラム:生活社会科学主プログラム第2のプログラム:生活社会科学強化プログラム家族・社会と法を考える 「なぜ親の婚姻状態で子が差別されるのか」「なぜ女性は妊娠や育児を理由に職場で嫌がらせを受けるのか」「病気の兄弟を救うドナーとして遺伝子操作で生まれてくる救世主兄弟は認められるべきなのか」。家族形態の変容、ライフスタイルの多様化、女性の社会進出、科学技術の進歩等に法整備が追いついていないのが現状です。家族やジェンダー、生命倫理と法との関わりについて一緒に考えてみませんか。VOICE of FACULTY MEMBERデ アウカンタラ マルセロ准教授| Ochanomizu University082

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